9月3、4、5日の日程で国会議員の辰巳こうたろうさんと県会議員のみなさんとの現地視察に同行しています。
大鹿村は日本で最も美しい村のひとつ。
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辰巳こうたろうさんは早速、村長と村議会の皆さんと意見交換。
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大鹿村は土砂を出すトンネルの入り口が4つもあり、1日1700台超のダンプカーが生活道路を通ることが大問題。しかも道路は1車線の部分も。
また、南アルプスのトンネルは掘ってみないとどんな土が出るか分からないとのこと。トンネル近くの山にはかつて銅山もあった。

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大鹿村の変電所予定地。ここは大鹿村の景観で重要な場所。高電圧線を通す大きな鉄塔が建つと、赤石岳の手前を横切る景観になる。

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4日の今日、豊丘村では工事にともなう水問題が深刻。トンネルを掘ることで井戸の水が枯れてしまうのではないか、また、トンネルから出る水を近くの河川に流すと大雨になった時に下流の地域が水浸しになってしまう懸念が。
また、残土を山の上に受け入れ、埋め立てようとしているので、大雨などの大災害が起きた時、下流地域に土石流が起きるのではという心配も。

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豊丘村では井戸の水を独自で調査している。
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ここが豊丘村と喬木村の境のトンネル出入口。ここから村境の壬生川にトンネルから出る水を大量に流す。

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次にお隣の喬木村へ。将来、リニアが見える丘という場所に。実際にリニアの車両が見えるのは天竜川の橋の上のみ。地上部分でもほとんど分厚いコンクリートの帽子をかぶった状態でリニアは走る。路線にかかる人は立ち退きを、そしてそのそばに住む人は日照権の問題が生じる。

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続いて飯田市の駅予定地へ。
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住宅の立ち退きが予測される北条地域の皆さんと懇談。
なんと「去年の9月にNHKのニュースで自分が生まれ育った地域を動かなければ行けないと知った」という衝撃的な発言が。
JR東海は、この一年間、直接関わる地域の方々に何の説明もしていない。その理由は”認可がおりてないから”。しかし、国の認可がおりれば法律で立ち退きを拒否することはできない。
なんて理不尽なのでしょう!
しかも、駅の高さは電柱よりも低い位置にくる可能性が大きい。駅前後の路線のそばに住む人は、電磁波や磁力の影響、そして日照権の問題など考え始めたらきりがない。
住民の皆さんは、「不安だらけ」とのこと。

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今日の最後は、阿智村清内路地区のトンネル出入口。ここまでたどり着くのが一苦労な道。3〜4㌔の1.5車線の生活道路を走って到着。なんでこんな山奥に!?
それは2027年の開通の工期を絶対に守るためとのこと。清内路の生活道路周辺の地権者は、一致して”この道を使わないで”と村と県に要望をあげ、村をあげて専用道路を作るよう求めましたが、JRの評価書にはゼロ回答だった。
また、観光で有名な昼神温泉そばの国道を一日920台のダンプカーが通ることが予測されている。これでは風評被害でお客が来なくなると旅館の社長さんも加わる観光協会も国道を通るなと意見をあげている。

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明日は南木曽での視察。

私は昨日、今日を通じて、リニア中央新幹線は南信州の姿、形、生活を壊すものだと実感しました。
「40年来の”この地域に特急を”という願いがやっと実現した」「リニアに乗ってみたい」という声がありますが、現在のJRの計画ではリニアに乗車すること自体が大変恐ろしいことで、地域まるごと人も含めて実験台にしようとしているのでは?というのが率直な感想です。

なぜなら、「非常口」として完成してからも緊急時に使う可能性がある各地のトンネルの出入口の道は細く、病院からも遠い。たとえ拡幅したとしても、多数の人を同時に救助できるのかと各所の地区を廻って率直に実感しました。

さらにJRの計画の進め方は、この地域に住んでいる人の話を聞こうという姿勢を全くと言っていいほど持っていなく、
リニアが通過する市町村もJRの説明待ちで、県をつうじて、住民の皆さんと行政が一緒になって議論して提案したり、意見をあげてもJRの環境影響評価書では長野県知事意見についてゼロ回答という現実。道路を作るお金の問題も不透明。

しかも同時に工事申請を出すという横暴さ。

このリニア計画は、ただちに凍結するしかないとつくづく実感しました。

便利になる代償として、この地域が好きで住みつづけたいという人、また住んでみたいという人が減り、この南信州という地域がトンネルを掘る音と同時に壊されていく気がしてなりません。

「そうはさせないぞ!」 と決意を新たにしました。